アーカイブ動画(2時間20分程、休憩時間等除く)、販売中!
日時:2023年11月10日(金)19時〜 ← 終了しました 
会場:京都 KIKA Gallery 会場満席!

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概要

 「ラディカル・デモクラシー」の政治理論家エルネスト・ラクラウとジジェクは、前者が『イデオロギーの崇高な対象』に序文を寄せるなど、ある時期蜜月の関係にありましたが、やがて論難しあう間柄に転じていきます。そこにはどんな影響関係や議論があったのでしょう。そもそもラクラウの理論(敵対性、ヘゲモニー、等価性の連鎖……)はどんなもので、ジジェクはそこから何を受け取り、何を付け加えたのでしょうか。ラディカル・デモクラシーの延長線上にあるポピュリズム論を含め、今日ますますアクチュアルな問いがここにはあります。
 ジジェクの政治理論をテーマとする第2回は、ラディカル・デモクラシー論を専門とし、民主主義論を幅広く紹介した『現代民主主義』などの著書もある山本圭さんにご登場いただきます。ラクラウとジジェクの接点からジジェウの思想を紐解きつつ、いまの民主主義のあり方や国際情勢についても考えるヒントが得られる回になるはずです。(勝田)

参考テキスト

・スラヴォイ・ジジェク「言説-分析を超えて」(エルネスト・ラクラウ、山本圭訳『現代革命の新たな考察』法政大学出版局、所収)

講師プロフィール

山本圭(やまもと・けい) 立命館大学法学部准教授。名古屋大学大学院国際言語文化研究科単位取得退学、博士(学術)。岡山大学大学院教育学研究科専任講師などを経て、現職。専攻は、現代政治理論、民主主義論。著書『不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想』(岩波書店、2016年) 『アンタゴニズムス―ポピュリズム〈以後〉の民主主義』(共和国、2020年)『現代民主主義』(中公新書、2021年)。共編著『ポスト代表制の政治学』(ナカニシヤ出版、2015年) 『〈つながり〉の現代思想』(明石書店、2018年) 『政治において正しいとはどういうことか』(勁草書房、2019年) 『共生社会の再構築II』(法律文化社、2019年) 訳書『現代革命の新たな考察』(エルネスト・ラクラウ著、法政大学出版局、2014年) 『ラカニアン・レフト』(ヤニス・スタヴラカキス著、岩波書店、2017年、共訳) 『左派ポピュリズムのために』(シャンタル・ムフ著、明石書店、2019年、共訳)など。